Program
次はどこ?みて、はなすレジデンシー
世界の舞台芸術の創作に関わる若手を招聘する、未来に向けた発見と交流のためのプログラム
アジアを中心に、世界各地で舞台芸術の創作に携わる若手を「秋の隕石」に招聘し、作品の鑑賞とそれらに対する感想や解釈を語り合うことを通して相互理解を深める滞在型プログラム。メンターやアーティストも交えたディスカッションを通して新たな視点を得るほか、国内外の舞台芸術関係者との交流、滞在中に得た気づきや思考を共有する機会も設ける。メンバーたちが普段の活動領域から一歩外に出て、同時代の実践者と率直な意見交換を行い刺激し合うことで、いずれ協働できるような継続的なネットワークへと発展していくことを期待する。同時に「秋の隕石」にとっても次世代の問題意識や視点に触れ、今後のフェスティバルのあり方を検討する契機とする。
日程(会期)
2026年10月22日(木)〜11月02日(月)
会場
ほか
チケット情報
アクセシビリティ
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プロフィール

©Nanami Maeda
メンター:ネス・ロケ/Ness Roque
1991年、フィリピン・アンヘレス市生まれ。俳優、ドラマトゥルグ、教育者。文部科学省奨学金を受け、東京藝術大学大学院美術研究科グローバルアートプラクティス専攻で修士号を取得。芸術・リサーチ・コミュニティエンゲージメントを横断する学際的コレクティブ「Salikhain Kolektib」(GUDSKUL Collective Studies, 2022)メンバー。近年は、岡田利規作・演出のチェルフィッチュ『宇宙船イン・ビトゥイーン号の窓』(2023–2024)海外ツアーに出演。ドラマトゥルグとしては、フィリピン教育演劇協会(PETA)と京都を拠点とする劇団BRDGの共同制作『Sari-Sali: Portal Cafe』(マニラ、2024)に参加した。ラヤ・マーティン監督の映画『Now Showing』(カンヌ2008)、『How to Disappear Completely』(ロカルノ2013、MoMA2017)では主演を務めた。
www.nessroque.com

Photo by Joshua MacKenzie
参加者:黎家雯(カーメン・ライ)/Carmen Lai
メルボルン(オーストラリア)/シンガポール
プロデューサー
シンガポール出身で、メルボルンを拠点にコンテンポラリー・パフォーマンスの分野で活動するプロデューサー。アジア太平洋地域のアーティストや実践、アジア系ディアスポラの経験についての作品に特に関心を持つ。現在はオーストラリアを代表する舞台芸術制作団体「Performing Lines」のプロデューサーとして、A Daylight Connection、Beat Entertainment、Joe Paradise Lui、Joseph O'Farrell (JOF)をはじめとする先見性のある独立系アーティストとともに新作の制作・上演に取り組んでいる。以前はアジア太平洋地域の舞台芸術を紹介する国際芸術祭「Asia TOPA」でプログラムコーディネーターを務めた。オーストラリアのタスマニア大学および韓国の中央大学校で演劇を専攻し、現代アートを学んだ。
https://www.instagram.com/car.____.men

参加者:デイヴ・リム/Dave Lim
シンガポール
映画監督、ビジュアルアーティスト、プロデューサー
シンガポールを拠点に活動するビジュアルアーティスト、映画監督、アートプロデューサー。作品では真実の形態や伝達、構築のあり方を考察している。インディペンデントプロデューサーとして、主に文学と視覚芸術分野の協働を促進する公演を手がける。「DASSAD」および「MPEG」のメンバー。作品は国際映画祭や美術展で発表されており、主な受賞・選出歴にシンガポール国際映画祭2025公式選出、National Youth Film Awards 2021最優秀ドキュメンタリー賞、NTU Global Digital Art Prize 2019功労賞がある。2019年にYale-NUS Collegeで都市研究を専攻し、学士号(優等学位)を取得した。
www.davelim.art

Photo by Julie Artacho
参加者:フロランス・ビッソン/Florence Bisson
ティオティアケ/モントリオール(カナダ)
俳優、演出家、キュレーター
演劇学と演技を学び、2022年に「フェスティバル・トランスアメリーク(FTA)」の制作チームに参加し、2024年に学際的コレクティブ「BOUCANE」を設立した。同コレクティブはThéâtre des Écuriesの「YOU ARE HERE」プログラムで『Les funérailles de mon Sugar Daddy』(2024)を、Phénomena Festivalでは『All You Can Eat / Buffet à volonté』(2025)を上演した。2024年からFTAのプログラミングチームに加わり、共同芸術監督のJessie Millとともに「Playgrounds」シリーズ(公開トーク、無料公演、ワークショップなど)や人気を博しているパーティー・音楽プログラムのキュレーションを行っている。2026年には舞台芸術のための遊び心あふれる批評的評価ツールであるカードデッキ『Charlablala』を共同制作した。アーティスト兼キュレーターとして、制度的資本主義や家父長制が押し付ける枠組みを超えたつながりの場を育むことを目指している。一度も条約によって割譲されていない先住民族の土地であるティオティアケ(Tio’tia:ke/モントリオール)に暮らしている。
Photo by Beelee Kerli
参加者:ホアイ・トゥン/Hoai Thuong
ダナン(ベトナム)
ダンサー、パフォーマー
現在、ホイアンを拠点に活動。ポッピン(ポップダンス)を専門とするストリートダンサーとしてキャリアをスタートし、振付家・Ngô Thanh Phương(MORUA)の作品『X-Project』を通して、現代アートの領域に参加し始める。
その後、パフォーマーとして、一般公開に向けて進められていたドー・シアター(Đó Theatre)の舞台作品『Rối Mơ - Life Puppets』のリサーチおよび創作プロセスに参加した。そこで、現代人形劇、インディジナス・ミュージック、ライヴシネマシアターというパフォーマンス形式、ファインアートなど、多様な芸術形式に触れ、実践してきた。
現在は自身の独立した旅を始め、その実践は、自らを「目撃者」の立場に置く旅である。そこから、日常生活における自分自身の「見ること」と「気づくこと(見えること)」のプロセス、そして内面的な変化を考察している。
https://www.instagram.com/alemensboo

参加者:イベ・エス・パロガイ/Ibe S. Palogai
マカッサル(インドネシア)
プロデューサー
歩くことを芸術的方法論の基盤とするプロデューサー、作家、アーティスト。作品では空間、歴史的アーカイブ、都市景観、そして個人的記憶と集合的記憶の交差点を探究している。2018年、インドネシア国家図書委員会の支援を受け、オランダ・ライデンでの作家レジデンスに参加した。最新の詩集『Life Goes On and We Have Forgotten Why(Hidup Tetap Berjalan dan Kita Telah Lupa Alasannya)』(GPU、2024)は、Kusala Sastra Khatulistiwa文学賞のロングリストに選出された。
https://www.instagram.com/ibespalogai
Photo by Maer
参加者:欧静薇(オウ・ジンウェイ)/Jingwei Ou
東京(日本)/深圳(中国)
アーティスト、パフォーマンスメーカー
2001年、中国・深圳生まれ。東京藝術大学大学院グローバルアートプラクティス専攻に在籍し、修士課程で学んでいる。
各地を転々として暮らした経験をもとに、移動によって生じる浮遊感やアイデンティティの問題を探究している。演劇研究とドラマトゥルギーの背景を活かし、レクチャーパフォーマンスやパフォーマティブインスタレーション作品を制作している。個人的な物語と、現地調査、インタビュー、そしてその土地に残る痕跡を組み合わせ、現実とフィクションのあいだを行き来する思索的な物語を構築している。近年は港湾や海洋コミュニティの視点から、アジア各地の歴史とその響き合いを再考する試みに取り組んでいる。
https://www.instagram.com/jingwei.oo

Photo by Paw Castillo
参加者:ローヴィー・ヌエボ・タディワン/Lhorvie Nuevo-Tadioan
マニラ(フィリピン)
舞台俳優、演出家、アーティスト・ファシリテーター
パフォーマンス、協働、コミュニティとの関わりを軸に活動する、フィリピン出身の舞台俳優、アーティスト・ファシリテーター。10年以上にわたり「Tanghalang Pilipino Actors Company」のメンバーとして、フィリピンの歴史、アイデンティティ、現代社会の課題を扱う作品に出演してきた。
アーティスト・ファシリテーターとして、同カンパニーの芸術教育プログラム「KAPWA(Kamalayang Pilipino Workshop in the Arts)」に携わり、フィリピン各地の若手アーティストや地域コミュニティを対象としたスキル継承プログラムに取り組んでいる。また、ニューヨーク、マサチューセッツ、ワシントンD.C.で実施された「センター・ステージ」のアーティスト・イン・レジデンス・プログラムにも参加し、国際的な舞台芸術関係者たちと交流を深め、異文化間の公演制作に対する視野を広げた。現在も好奇心や交流、芸術的コラボレーションがもたらす変容の可能性に根ざした創作を続けている。
https://lhorvienuevo.wixsite.com/actor

参加者:プティック・ディ/Puthik Dy
プノンペン(カンボジア)
ダンサー、振付家
クメール古典舞踊とコンテンポラリーパフォーマンスを基盤に活動するカンボジア人ダンスアーティスト。自身の身体と芸術的視点を媒介として、ジェンダー、環境問題、メンタルヘルスに関する社会的課題を表現する作品を創作している。
2016年より、カンボジア初のゲイ・ダンスカンパニー「Prumsodun Ok & NATYARASA」で研鑽を積み、インドや香港での公演など、国内外で作品を発表してきた。
振付家としてのデビュー作『HOME?』では、「家」を場所であり、人であり、自己受容のプロセスとして捉え、夢、家族の歴史、ジェノサイド後の記憶、クィアとしての経験を手がかりに、自分自身に属することの意味を探究している。
また、著名な振付家Sophiline Cheam Shapiroによるマスタークラスを通じて芸術的な研鑽を続けている。
https://www.instagram.com/thiiiiik

参加者:リタ・モリーナ・ヴァリクローザ/Rita Molina Vallicrosa
バルセロナ(スペイン)
演出家、演出助手、俳優
主にクリエイターおよびパフォーマーとして演劇分野で活動。視聴覚コミュニケーションの学位を取得しており、Scuola Cònia、サラ・ベケットの国際劇作工房、ポンペウ・ファブラ大学で舞台芸術の研鑽を積んだ。
演出作品に『Un tall, dos terços』(サラ・ベケット)、共同演出作品に『Papers de la Guerra』(カタルーニャ図書館)がある。また、『The Second Woman』(「Festival Grec」, Teatro Central de Sevilla, Teatros del Canal)ではアクティング・ディレクターを務めた。演出助手としては創作プロセスを専門とし、Jordi Oriol、Anna Serrano、「Col·lectiu VVAA」、Andrea Jiménezといったクリエイターたちと継続的に協働しているほか、Teatre Lliure、カタルーニャ国立劇場、サラ・ベケット、CDN(スペイン国立ドラマセンター)のプロジェクトにも参加してきた。
映像分野ではElena Martín、Irene Morayと協働するほか、俳優、俳優以外の人、子どもへの演技指導も行っている。

参加者:重田誠治/Seiji Shigeta
台北(台湾)
演出家
国立台北芸術大学大学院演劇学研究所にて演出専攻のMFA(芸術学修士)を取得。
現在、劇団「界址創作(Boundary Creative)」の芸術監督を務め、2023年には「国家両庁院(National Theater & Concert Hall, NTCH)」のアーティスト・イン・レジデンス・プログラム「Gap Year Project」に参加。2020年から2022年まで「Yuchi Theatre Festival」の共同キュレーターを務めた。
演劇を媒介として、社会問題、ジェンダー、アイデンティティを探究している。作品では、アイデンティティの流動性や内面における矛盾に焦点を当て、多様な視点から主体性や自己認識を問い直す。また、空間と物語の流動的な関係性を重視し、空虚の詩学や空間的な制約を、制限であると同時に創作上の挑戦として位置づけている。
https://www.behance.net/efccfa18
Photo by briton david
参加者:村津すみれ/Sumire Muratsu
神戸(日本)/ブルックリン(アメリカ)
ムーブメント・アーティスト
日本出身のムーブメントアーティスト。身体を介して、微生物から惑星、そして人間に共通してあらわれる現象を探求する。東洋思想とその生態学的視点に影響を受け、作品は、目に見えないけれど確かに存在する心理的経験にフォームを与えるものとして自然現象を抽出し、解釈することを目指している。特に、精神疾患と定義される心理的パターンへの洞察を試みている。
https://sumiremuratsu.com/
メンター:ネス・ロケ
助成:独立行政法人国際交流基金

コーディネーター:長田ポンシリ・アリサ、大貫友瑞、北原真悠
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お問合せ
東京舞台芸術祭実行委員会事務局
TEL:03-6812-1663 (土日祝及び東京芸術劇場休館日を除く11:00~17:00)