Program
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT] × 舞台芸術祭「秋の隕石」
Future Ideations Camp Vol.9:フィクション←テクノロジー→想像力
想像力とテクノロジーがフィクションを一緒に立ち上げる。演劇と社会を捉え直す4日間。
アートとデジタルテクノロジーを通じて人々の創造性を社会に発揮するための活動拠点、シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]と、舞台芸術祭「秋の隕石」の共催で実施する短期集中型ワークショップ。CCBTのコアプログラム「キャンプ」としては第9回、「秋の隕石」とのコラボレーションとしては第2回となる今回は、「秋の隕石」アーティスティック・ディレクターの岡田利規がプログラムディレクターを務め、多様な専門性を持つ講師・ファシリテーターとともにカリキュラムを構成。テクノロジーを、演劇が持つ〈観客の想像力を通じてフィクションを成立させる力〉を増幅するものとして活用することで、社会と現実に新たな視点をもたらす演劇の可能性を探る4日間。一般公募で選出される約20名の参加者が、レクチャー、ワークショップ、グループワークを経て、その思考や成果を展示形式で発表する。
コンセプト
演劇はとても古い表現形式です。数千年前から実践されてきました。でも、数千年前には存在していなかった新しいテクノロジーも演劇を構成する要素に、それも本質的要素に、当然なり得るはずです。
現代的なテクノロジー(たとえば、デジタルテクノロジー)を、一体どのように演劇に取り込めば、演劇の本質的革新が起こるでしょうか? どのようにして演劇は、自らの本質的特性を損なうことなしに、むしろそれまで不可能だった新しいしかたでそれをブーストしてくれるものとして、テクノロジーを用いることができるでしょうか?
今回のキャンプでは演劇を、観客の想像力の関与に依るところの大きいしかたでフィクションを成立させることに長けた表現形式である、ということにフォーカスして扱います。
現在のテクノロジーによってブーストされた演劇的想像力は、現在の社会を新鮮に捉えたり創造的に批評し変革する可能性をより大きく孕んだものとなりうるでしょうか? なりうるはずです!
新しいテクノロジーを活用しているから新しい演劇である、というのでは、不充分です。数千年前の人びとがおもってもいなかったようなしかたで、でもその人たちだってきっとうすうす感じ取っていたには違いない演劇のポテンシャルを、新しいテクノロジーによって顕在化してみせること。それがこのキャンプの野心です。
演劇的想像力が社会に絡みついていく。そのことが新しいテクノロジーによってパワフルに実現している。ゆえにこれは確かに新しい演劇であるーーそんな演劇の萌芽の瞬間に立ち会うことを夢見て、CCBTと秋の隕石の協働によるこのキャンプは、今年も開催されます。
岡田利規
参加者募集
本プログラムは参加者を募集します。カリキュラム・応募要項の詳細は、シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]のWebサイトをご覧ください。
応募受付期間:2026年8月1日(土)〜8月31日(月)23:59
募集人数:20名程度 ※応募内容をもとに主催者にて選考を行い、参加者を決定します。
年齢不問
日程(会期)
2026年10月10日(土)〜10月18日(日)
日時・開演時間・補足
キャンプ:10月10日(土)~10月13日(火)
成果展示(一般公開):10月15日(木)〜10月18日(日)各日13:00〜19:00(最終日は17:00まで)
会場
東京芸術劇場 ギャラリー2
チケット情報
アクセシビリティ
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プロフィール

photo: Usuyama Kikuko
プログラムディレクター:岡田利規/Toshiki Okada
演劇作家、小説家、演劇カンパニー「チェルフィッチュ」主宰。2005年『三月の5日間』で第49回岸田國士戯曲賞受賞。同作での2007年クンステン・フェスティバル・デザール参加以降、国内外の90都市以上で新作を旺盛に上演し続けている。2016年以降ドイツ語圏公立劇場のレパートリー作品の作・演出も務め、2020年『掃除機』及び2022年『ドーナ(ッ)ツ』でベルリン演劇祭に選出。小説家としては、2007年『わたしたちに許された特別な時間の終わり』、2022年『ブロッコリー・レボリューション』を刊行。2025年度より舞台芸術祭「秋の隕石」アーティスティック・ディレクター、2026年度より東京芸術劇場 舞台芸術部門芸術監督を務める。
出演者・スタッフプロフィール

講師:筧康明/Yasuaki Kakehi
研究者、アーティスト/東京大学大学院教授。
1979年京都生まれ。インタラクティブ・メディア研究者/アーティスト。慶應義塾大学、MITなどでの活動を経て、2018年より東京大学大学院情報学環にて研究・制作・教育に従事。博士(学際情報学)。物理素材や現象とデジタル技術を掛け合わせ、モノや身体、空間を介した体験を拡張するインタラクティブ・メディアを開発する。エンジニアリング/アート/デザインの分野をまたがって活動を展開し、瀬戸内国際芸術祭2025、Ars Electronica Festival、YCAM、ICCなどでの展示や、STARTS PRIZE 2022 Honorable Mention、第23回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞、ACM CHI2017 Best Paper Award、平成26年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞など受賞も多数。

ファシリテーター:宇佐美奈緒/Nao Usami
アーティスト。
3DCG技術を用いた映像、ビデオゲーム、パフォーマンスを制作し、フェミニズムやジェンダー研究に焦点を当てている。それらの創作活動は、社会的なカテゴライズから脱却することを目指している。ビデオゲームプロジェクト『I stitch my skin to the ground』が2024年Prix Ars ElectronicaにてNew Animation Art部門、Honorary Mention受賞。
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ファシリテーター:今野恵菜/Keina Konno
エクスペリエンス・デザイナー、プログラム・コーディネーター。
慶應義塾大学環境情報学部環境情報学科にて、ヒューマン・コンピューター・インタラクションを学ぶ。学業の傍ら、同級生たちと「乙女電芸部」を立ち上げ、自分の欲しいものを自分で作ることをテーマにしたワークショップ・イベントを多数開催。 2013年4月から2024年9月まで、山口情報芸術センター[YCAM]にて、映像エンジニア/デバイス・エンジニア、およびプログラム/エクスペリエンスデザイン担当として勤務。展示制作やパブリックプログラムの企画に携わる。コミュニケーションとそれを仲介するメディアの在り方に興味を持っている。

photo by Ryusuke Ohno
ファシリテーター:佐藤朋子/Tomoko Sato
アーティスト。
1990年、長野県生まれ。東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。広範なリサーチをもとに物語を構築し、レクチャーや語りを軸に作品制作を行う。近年の活動に、「オバケ東京のためのインデックス」(2021-、シアターコモンズ)、第14回恵比寿映像祭(2022、東京都写真美術館)、「ニュー・ユートピア――わたしたちがつくる新しい生態系」(2025、弘前れんが倉庫美術館)、「再編する ― NAMコレクションの現在」(2026、長野県立美術館)など。令和5年度ポーラ美術振興財団在外研修員として台湾と韓国にて研修。
Photo by Yamaguchi Ioto
ファシリテーター:永松歩/Ayumu Nagamatsu
プログラマー、CGアーティスト。
Generative ArtやVisual Musicといった様式、自生的コンセプトを参照しながら、映像制作、演出手法の開発、上演支援を行う。プロシージャルな造形手法、グラフィクス・アルゴリズム、データ表現の技術的側面だけでなく審美的な側面にも着目し、作家活動や教育にも従事。近年は、アーティストとして半公共空間での常設作品を複数制作している。

シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
アートとデジタルテクノロジーを通じて、人々の創造性を社会に発揮する(シビック・クリエイティブ)ための活動拠点。創作スペース、スタジオ等を備え、様々なプログラムを通じて、クリエイティブ×テクノロジーで東京をより良い都市に変える原動力となることを目指す。
プログラムディレクター:岡田利規
講師:筧康明
ファシリテーター:宇佐美奈緒、今野恵菜、佐藤朋子、永松歩 ほか
プログラム・ディレクション:伊藤隆之(CCBT)
プログラム・マネジメント:伊藤遥(CCBT)、稲田駿平(CCBT)、土井美侑(CCBT)
テクニカル・リーダー:木村悠介(arsaffix)
デザイン:佐々木俊(AYOND)
運営:林慶一(オノコロ)、冠那菜奈(オノコロ)、奥村圭二郎(オノコロ)
企画制作:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]、舞台芸術祭「秋の隕石」
主催:東京都、シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT](公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京)、東京舞台芸術祭実行委員会〔東京都、東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)〕
お問合せ
東京舞台芸術祭実行委員会事務局
TEL:03-6812-1663 (土日祝及び東京芸術劇場休館日を除く11:00~17:00)