Program
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT] × 舞台芸術祭「秋の隕石」
Future Ideations Camp Vol.7 基調講演01 〜03|テオ・トリアンタフィリディス/エレナ・ノックス/ロロロル
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]と共同で実施する未来提案型キャンプの基調講演を一般公開。国内外で活躍するアーティスト3組を迎え、それぞれの活動から「同期・共在・模倣」に迫ります。
アートとデジタルテクノロジーを通じて人々の創造性を社会に発揮するための活動拠点であるシビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]と、舞台芸術祭「秋の隕石」の共催で実施される、短期集中型のワークショップ「Future Ideations Camp Vol.7|Super Sober Shamanism:同期・共在・模倣を演劇とテクノロジーの両岸から考える」では、演劇におけるテクノロジーの活用を学ぶとともに、演劇というメディアを専門的に探究する交流の機会を創出し、未来に向けた新たな〈演劇〉の提案を目指しています。
本プログラムに関連し、国内外のアーティスト、研究者を招く基調講演を全3回で開催します。国内外で活躍するアーティスト3組を迎え、それぞれの活動から「同期・共在・模倣」に迫ります。第1回には、新進気鋭のメディアアーティスト、テオ・トリアンタフィリディス氏が、第2回には、デジタル・メディアやパフォーマンス、音楽、インスタレーションなど複数の表現形態を横断して作品を制作するアーティストでありリサーチャーのエレナ・ノックス氏が、第3回には、台湾を拠点に活躍するアーティストコレクティブ・lololol(ロロロル)からシァ・リン氏とシェリル・チャン氏が登壇します。
いずれの講演でも、演劇とデジタル技術の交差点における最新の作品事例や、身体性とテクノロジーのあいだで生まれる新たな表現手法について、登壇者ならではの実践的な視点からご紹介いただきます。
この貴重な機会にぜひご参加ください。
日程(会期)
2025年10月01日(水)〜10月04日(土)
日時・開演時間・補足
開催日時:2025年10月1日(水)、10月2日(木)、10月4日(土)19:30〜21:00(開場:19:15〜)
会場:東京芸術劇場 アトリエウエスト、オンライン配信(CCBT公式YouTubeチャンネル)
定員:各回40名(要事前申し込み/先着順)
観覧料:無料
※本プログラムは当日ライブ配信いたします。CCBT公式YouTubeチャンネルよりご視聴ください。(配信視聴の申し込みは不要です)
CCBT公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@civiccreativebasetokyoccbt3744
情報保障支援:日英同時通訳、手話通訳(日本語-日本手話/東京芸術劇場会場のみ)、文字情報保障(UDトーク)
※手話通訳者の手配の関係上、手話通訳をご希望の方は9月23日(火・祝)までにお申し込みください。
そのほか、配慮やサポートの希望等ありましたらお気軽に担当者(event@autumnmeteorite.jp)までお問い合わせください。
【基調講演01】
テオ・トリアンタフィリディス「制御なきシステム:テオ・トリアンタフィリディスによるアーティスト・トーク」
日時:2025年10月1日(水)19:30~21:00
登壇(オンライン):テオ・トリアンタフィリディス(アーティスト)
要申込/日英同時通訳、手話通訳(日本語-日本手話/東京芸術劇場会場のみ)、文字情報保障(UDトーク)
テオ・トリアンタフィリディスは、解読しきれない演技的なシステムを実践の中で構築します。それらのシステムは、つかえながら溢れ出し、ときには自らの軌道を遡るような作品群です。本トークでは、彼の近作である《Feral Metaverse》《Anti-Gone》《BugSim (Pheromone Spa)》をはじめ、制作中の実験や舞台裏の様子を交えながら、シミュレーションをスペクタクルではなく舞台として捉える実践を紹介します。
トリアンタフィリディスが作り出すのは、エンジンが停止し、アバターが台本から飛び出し、物理法則が人格を持ち始めるような、気まぐれで手続き的な世界です。彼は、きれいに整理されたインタラクションを設計するのではなく、不安定な関係性を育てるのです。そこでは、生き物やプレイヤー、そしてネットワークやアルゴリズムが不確定な「ライブ性」の中に閉じ込められているのです。ユーザー中心の設計ではなく、互いに誤認し合う詩学において成立する空間です。
彼の実践から現れるのは、不安定な存在論のためのリハーサル空間です。それは、LANパーティーや熱にうなされた夢、そして将来失敗に終わるであろう通し稽古のあいだにあるような世界。そこでは、テクノロジーは最適化されるものではなく、身体化されるのです。親密で、漏れやゆらぎを含みながら半ばまとまり、ときに見事に洗練された世界なのです。
テオ・トリアンタフィリディス
【基調講演02】
エレナ・ノックス「テクネ、ダイモーン、そして未知のスーパーファクター!」
日時:2025年10月2日(木)19:30~21:00
登壇:エレナ・ノックス(アーティスト、キュレーター、リサーチャー)
要申込/日英同時通訳、手話通訳(日本語-日本手話/東京芸術劇場会場のみ)、文字情報保障(UDトーク)
なぜ人間は、芸術や工芸、技術的なスキルを使って、自分たち自身の複製を作り出そうとするのでしょうか?本トークでは、このようなシャーマニズム的なミラーリング手法に取り組む私自身や他の方々の作品群を通じ時空を旅しながら、人類が種としての根源的にもつ、宇宙全体における自らの位置を人工的に文脈づけようとする衝動から生じるのではないかという視点を提示します。これが私。これが私たち。これが私の残響。私たちは孤独なのか?あなたには、私たちが見えますか、聞こえますか、匂いがしますか、感じられますか、理解できますか。私の人生という「舞台」はなぜこれほどまでに計り知れないほど広大で、私の命はなぜこれほどまでに苦しく短いのでしょう。「制御」というものは本当に存在するのでしょうか。私は偶然の産物なのでしょうか。私が理解するには愚かすぎるのでしょうか。私は同じ存在、それとも違うものなのでしょうか。あなたは、私や私の生存を気にかけてくれますか。そもそも「あなた」はいるのでしょうか。地球から遠く離れたどこか、あるいは周囲のどこかに。
技術の先駆者たちが、人類のためにこれまで以上に精巧な道具を開発し、AIが複製された知識をもとに原初的な創造行為に応用し始める中で、私たちは依然として、自らの姿を映す安定した鏡像と、未知の現象に対する説明を求め続けています。しかし、これらの目的が両立し得るかどうかは、いまだ証明されていません。
シャーマニズムとしての芸術は、まさにこの両者を媒介するのです。
エレナ・ノックス
【基調講演03】
ロロロル「崩壊の振り付け」
日時:2025年10月4日(土)19:30~21:00
登壇(オンライン):ロロロル(アーティスト・コレクティブ)
要申込/日英同時通訳、手話通訳(日本語-日本手話/東京芸術劇場会場のみ)、文字情報保障(UDトーク)
本トークでは、人間の身体が機械と共に生きるだけでなく、機械を通じて生きることをいかに学ぶかを探求します。
まず初めに《3C Xing Yi Quan》を紹介します。この作品は、コンピューター、通信機器、家電製品といった現代のデバイスの論理を身体に内面化することを目的とした新たな武術のかたちです。内部運動の伝統に根ざしたこの実践は、デジタル時代における心身の均衡を育むものであり、テクノロジーを受動的に使用することでも能動的に抗うことを目的とするのではなく、その動きを映し、吸収し、再構成することを目指します。
次に、《フラクタル・メモリー》では、壊れたハードドライブーーメモリ(記憶)が封じられ、いまは捨て去られた容れ物たちーの忘れられた音響に耳を傾けます。断片化されたリズムと唱和する回路音から新たな音の風景が立ち現れます。それは「崩壊の振り付け」であり、不具合がメッセージとなり、データの崩壊が「生き延びるための美学」へと変容する場なのです。
これらの作品を通して、共存と生成をめぐる瞑想を提示します。システムが破綻する一方で、新たな同調、適応、身体化のかたちが動き始めます。これらの作品は、自然・産業・電子の環境音と長期的に関わり続けてきた作家の実践の延長線上にあり、現代の生活における私の新たな宇宙的存在論を描き出します。
ロロロル
▼申し込み方法
下記、1・2のいずれかからお申し込みください。
手話通訳者の手配の関係上、手話通訳をご希望の方は9月23日(火・祝)までにお申し込みください。
そのほか、配慮やサポートの希望等ありましたらお気軽に下記までお問い合わせください。
1)フォームから申し込む
下記、申込フォームより申し込みください。(別ページに移動します)
https://futureideationscamp7keynote.peatix.com
2)メールで申し込む
下記の必要事項を明記のうえ、件名を「Camp7基調講演 申し込み」とし、お申し込みください。
メール:event@autumnmeteorite.jp
件名:「Camp7基調講演 申し込み」
1. お名前(フリガナ)
2. ご連絡先(メールアドレス)
3. 希望する回(10月1日(水)、10月2日(木)、10月4日(土))
4. 必要なサポートがあればお知らせください。例:手話通訳等
会場
東京芸術劇場 アトリエウエスト
チケット情報
チケット詳細情報を見る
プレイガイド
無料(要予約)
アクセシビリティ
- 体の不自由な方
プロフィール

©︎Jennifer Bobe
テオ・トリアンタフィリディス/Theo Triantafyllidis
アーティスト。1988年、ギリシャ・アテネ生まれ。デジタルと物質的なメディアを用いて、幾重にも重なる現実世界(ハイブリッドリアリティ)における空間体験と身体化のメカニズムを探求。アルゴリズムやゲームエンジン、VRヘッドセット、実験的なパフォーマンス手法を駆使し、没入型環境における相互作用を創出する。トリアンタフィリディスが作り出す世界では、不自然な相互作用と不安定な物理法則が、不気味で不条理かつ詩的な状況と交じり合い、鑑賞者を新たな現実との関わりへと誘う。 アテネ国立技術大学で建築学位を、カリフォルニア大学ロサンゼルス校デザイン・メディア・アーツ学科にて芸術修士号を取得。
https://www.slimetech.org/

©︎Lindsay Webb
エレナ・ノックス/Elena Knox
アーティスト、キュレーター、リサーチャー。東京を拠点に活動。人間が人工物と深い一体感をもちながら暮らす様々な超現代的シナリオを提示。近年の作品に、日本製の最先端ロボットを用い、テクノサイエンス的な未来においてアイデンティティや信念がもつ役割をオーディション形式で探るものや、夢の中のような剥き出しの状況の中で、新しいジェンダーやサイバーオーガニックのビジョンを探求する作品などがある。「それヤレんの?:フェムボット現象」(2022年)がニューヨークのアートスペース・apexartの「国際オープンコール」によって選出。近年のグループ展に、「未来と芸術」(2019-20年、森美術館、東京)、「バンコク・アート・ビエンナーレ」(2020年、タイ)、「横浜トリエンナーレ」(2020年、神奈川)、「越後妻有 大地の芸術祭」(2022年、越後妻有、新潟)「ICCアニュアル:生命的なものたち」(2022年、NTTインターコミュニケーション・センター、東京)、「アルスエレクトロニカ」(2023年、オーストリア)、台湾国際ビデオアート展(2023年)、ソウル国際ニューメディアフェスティバル(2024年)、ヴェネツィア・アートナイト(2024年)。 オーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ大学にて博士号(メディア・アート)を取得。
http://www.elenaknox.com/

ロロロル/lololol
アーティスト・コレクティブ。「lololol」は、「boundless laughter(際限のない笑い)」、つまり「lol(laugh out loud/大笑い)」の無限の拡張であり、この「lol」という略語は、易経と/あるいはコンピューターコードの構造から成り立っているとも解釈される。2013年、シャ・リン(Xia Lin)とシェリル・チャン(Sheryl Cheung)により結成。感情や身体の政治性が多様なテクノロジーの文化によってどのように形成されるかに注目し、特に武道、唯物論的存在論、道教的思想に関心を寄せる。継続的なプロジェクトである「Future Tao」では、テクノロジーの探究に対するオルタナティブな手法として、道教に基づく心身の実践に取り組む。これまでの作品やパフォーマンス、プロジェクトは、「ベリック・フィルム&メディアアーツ・フェスティバル」(イギリス)、「台北芸術祭」(台湾)、Times Museum(中国)、Vernacular Institute(メキシコ)、Flaneur Festival(デンマーク)、Liquid Architecture(オーストラリア)、ブルースター現代美術センター(アメリカ)など、各地で発表されている。
https://lololol.net/

シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
アートとデジタルテクノロジーを通じて、人々の創造性を社会に発揮する(シビック・クリエイティブ)ための活動拠点。創作スペース、スタジオ等を備え、様々なプログラムを通じて、クリエイティブ×テクノロジーで東京をより良い都市に変える原動力となることを目指す。
https://ccbt.rekibun.or.jp/
ディレクター:江口正登、ゴッドスコーピオン、篠田千明
プログラム・ディレクション:伊藤隆之(CCBT)
ドラマトゥルグ:木村悠介(&Co.)、羽鳥嘉郎(秋の隕石)
プログラム・マネジメント:伊藤 遥(CCBT)、鹿島萌子、寺田 凜(秋の隕石)、半澤裕彦(秋の隕石)
テクニカル・ディレクション:三浦大輝(arsaffix)
テクニカル・スタッフ:イトウユウヤ(arsaffix)、稲田駿平(CCBT)、上田 蟬(CCBT)、乙戸将司(CCBT)、バクトゥルガムゼ(arsaffix)、平瀬ミキ(arsaffix)、村川龍司(arsaffix)
配信ディレクション:岡本彰生(ネーアントン合同会社)
記録:宮澤響(株式会社コグワークス)、渡辺俊介
運営:林慶一(オノコロ)、冠那菜奈(オノコロ)、岩中可南子(オノコロ)、小泉実樹(オノコロ)
企画制作:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]、舞台芸術祭「秋の隕石」
主催:東京都、シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT](公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京)、東京舞台芸術祭実行委員会〔東京都、東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)〕

主催:東京舞台芸術祭実行委員会〔東京都、東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)〕
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(国際芸術交流))|独立行政法人日本芸術文化振興会
協賛:アサヒグループジャパン株式会社
メディアパートナー:Tokyo Art Beat

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お問い合わせ
<事業に関するお問い合わせ>
東京舞台芸術祭実行委員会事務局
TEL:03-6812-1663 (土日祝及び東京芸術劇場休館日を除く11:00~17:00)
<基調講演に関するお問い合わせ>
Future Ideations Camp Vol.7担当
event@autumnmeteorite.jp
